やる気のない音楽紹介

好きな音楽、それとその時々に思ったことを紹介します。

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.15】

Sparta - Nobody (feat.BIM)

12月、1月とよく聴いていた曲。さらっとしていながら、耳に残るフック。MVにあるような、冬の鈍色の午後に子どもを寝かしつけるときに一緒に聴いていた。落ち着いた音と物悲しさが休日に聴くにはちょうど良い。

Dream sky 見上げ憧れた
あのラッパー本当にいるんだな

勇気持って話しかけたあの一般人
この人生変えやがった奴が犯人
直接いうのあれだ だから ここで
シェイシェイ

MVのBIMがPのジェスチャーをしている。
Pの指す人がPUNPEEなのかは置いておくけども、初心を忘れずに生きたいなと思わせてくれる。

それと映画館が出てくるが、学生の暇なときにひとりで見に行っていたところに似ていて、当時のことを思い出した。何でもできそうでいて、何もできなかった人生のモラトリアムの頃。

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.14】

CHICO CARLITO - Let Go(feat.柊人)



ファーストテイクでも出ているこの曲(リンク下)。最近は全てラッパーが歌う曲が多くなった中で、フック(サビ)を柊人が歌う。メロディアスなので初めに聞いたときは柊人はシンガーなのかと思った。


東京の空を見上げて 意外と綺麗だなぁって
10年前のあの頃の俺じゃ マジで気づけなかった


チコカリートの特徴はラップが語り口調だけど丁寧な文章になっているところだと思っている。だから情景が浮かぶし、drugについて歌うことがないから一般の人にとって感情移入がしやすいと感じる。
(小さい子がいる中でも嫁さんに嫌な顔されずに聴くことができるのは大きい。)

段ボールの山と缶ビールが一個
心配ごとも飲み干した後、
今歌いに行こう

別に上京したこともないけど、20代前半の独身時代を思い出す。自由なひとりの時間がゆえに寂しさがあったあの頃。今ではもう味わうことのないあの気持ち。

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.13】

DJ RYOW - All Green feat. 唾奇

まずは唾奇のカッコよさ。MVの歩いてる佇まいからなんとも言いがたい男が感じるカッコよさ。この前GAPのモデルをInstagramで見たけど本当妖艶な雰囲気がある。
出会い、別れのある春に聴きたくなる一曲。
All Greenという意味の、「異常なし」からは到底出てこないようなdrugやODなどの言葉。

一人も救えないMy lyric
書いては消してる毎日

こんな自虐的なリリックを書くのにAll Greenという曲の名前なのは、多分芯のぶれない強さがあるからだなぁと思わせられる。
多分そういうところに魅力を感じるんだろうな。

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.12】


RITTO feat. CHOZEN LEE - kumonoue Produced by. CROWD

声のしゃがれというか濁声というのか。RITTOの声のカッコよさがメロディーとよくあっている。淋しい気持ちになるね。一昨年のリリースから、夏の後、秋とずっと聴いていた。アコースティックバージョンなんかも出ていた。

kumonoueは、タバコなのか別の葉っぱなのかそれを巻いた煙と一緒に思い出す亡くなった方との懐かしい記憶とがかかっているように聞こえる。


今までやってこれたのは
当たり前じゃなくお陰様なんだ


なんだか自分の家族とか親とか友達とか、改まって感謝を伝えることが少ない大切な人たちに会いたくなる。


思いがけない出会いとか
予期せぬ別れとか
ほんと色々あるもんだ
これからも色々あんだろな


3月4月の季節だからこそ。
できればもう少し一緒に仕事がしたかったな。自分のペースでできるところ、本当にカッコよかったな。

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.11】

I’M LOADED - 13ELL

 

 

一昨年の夏はたぶんいちばん聴いている。出だしから惹かれた。これを聴いてから13ellを知って、いい楽曲がたくさんあると知った。これからも13ellの曲はいくつか紹介すると思うけどはじめはこの曲。

I’m loadedの意味自体は金持ちという意味のスラングらしい。

 

I’m loaded

ただ一つだけ求めてやってたらもう気付きゃ揃っていた

 

ここは今の自分と重なる。

がむしゃらというほど頑張っているわけではないかもしれないけど、それなりに努力をしてきたことがこの歌詞を見ると何故か評価されたような気持ちになった。

 

 

最悪を避ける為に急に祈っても

簡単に願いは届かない

 

 

本当にそうだと思う。

取り繕おうとする時にはもう遅くて、普段から誠実に、真摯に物事に向き合うことが必要だということだ。

 

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.10】

youtu.be

 

 

AH - KAKATO(ROY×鎮座DOPENESS)

 

たまに聴きたくなる。もう10年も前にラップのフリースタイルバトルをYouTubeで見ていた時に環ROYと鎮座DOPENESSがタッグを組んでいる動画を見て、キレキレのラップ、リズムキープに環ROYのラップに素人の感覚でも衝撃を受けた。それから2人でフリーダウンロードのアルバムを出し、そこに収録されていた曲。

この曲は日ごろの疲れから少し抜け出せるようなまったり感。特別な歌詞や強いメッセージ性というよりは、日常の一部分を切り取った少しリラックスした時の雰囲気がある。

 

タバコとアイスコーヒー

溶けてなくなる氷

 

夏にアイスコーヒーを飲むと、ふいにここを思い出す。本当に良い組み合わせである。

 

【やる気のない日本語ラップ紹介vol.9】

youtu.be

 

Morning glow - 604(仙手.TOCCHI.Hang)

 

かっこ良い。朝、仕事前の通勤時にかけていた。仕事でうまく行かない時、なんとなく気持ちが乗らない時など、用法は様々。清々しくあり、朝にかける曲として適していると思う。名前にMorningが入るのもうなずける。

 

案外余裕しゃくしゃく

感覚次第でどうにでもなる

調子良い方に進んでるとこ

邪魔する奴は一回死んどこ

 

 

良い方に進んでいると思っていながらも、できていない部分に目がいってしまう事がある。そういう時には行動や思考が少し後ろ向きになって、考えたマイナスがひとつ当たっていた時は特にやっぱりそうか、となることがある。要は気持ちの持ちよう。本当、感覚次第でどうにでもなる。